弱点を知ることが成長のチャンスだというが

新年度が始まった.私も博士後期課程2年目となり,ある程度データが集まってきた段階である.また,学振等各種申請書を書く段階にある.このようなことから,本日先生と研究計画に関する面談をした.申請書や研究計画についてアドバイスをもらう.次なる一歩を踏み出すための面談で有意義な時間だった.有意義な時間だった,のだけれども,今はすごく辛い.

アドバイスをもらう中で,「君にはスペシャリティがない,まだ器用貧乏な状態だ」,「これは一週間で完璧にできるという実験はあるか」などなど厳しいことももらった. 至極,その通りだとおもった.私は学部4年生の頃から同研究室に所属しており,自分の熱意が先生に伝わったこともあって,いろいろな実験をさせてもらった.だけれども,技術が完璧であると胸張れるものはない.絶対に他人には負けない,そんなものがない.そう,研究者として最も重要視される「専門性」が自分に少ないのである.

これまで自分の胸の中で隠していた弱みを,グッと掴んで外に出された感覚だ.嫌なところをつかれたというか,すごく辛い.どうしようもなく,辛い. いつまでも辛いと思ってても前には進めないと思い,紙に書き出してみるとか,それこそこのブログに書いてみるとかいろいろやっているのだけれども,辛い. それもそう,書くだけ楽になれるなら,世の中鬱病の人はもっと減るんじゃないかな,と思う.この辛さは当たり前なことなんだ.辛い気持ちを受け入れなくてはならない.

よく,弱点を知ることが成長のチャンスにつながる,なんてことを聞く.良い励ましの言葉だと感じる,実際その通りなんだろう.だから,この成長のチャンスを逃さぬように行動する.それが最適解だろう.そんなことはわかっているのだ.わかっているけどできないことが,辛いんだ.

今日は,心がダメな日なんだろうと思う.ダメな日なんだ.だけど,死にたいとは一ミリも思わない. 死にたいと思っていないこと,これが次の行動を取るための原動力となってくれる,そう信じてみる.

さて,今日はこれからどうしようか.申請書の内容を書くことが先か,2年間の研究計画を立てるべきだろうか.まあ,考えることは辛い. とりあえず,アドバイスをつらつらとワードファイルにでもまとめてみようか.どうにかして,モチベーション上げていきたいなと思う.

去年も辛い時はあった.辛さは消えない.大事なのは,辛い中で辛さに負けないことだと思う. 辛さに負けずに,博士課程頑張ってみようと思う.